Somewhere in the Arctic

北欧在住。家の窓からオーロラが見える、雪深い北極圏近辺でひっそり暮らしています

5月のあれこれ ー 夏になると出現しだす人達

あららという間に、5月最終日。

北の果ての地に住んでいるので、ほんの1,2週間前まで、まだ近くの森に雪が残っているな~なんて思っていたら、一気に夏日になりました。

 

外に出現しだす人達

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北スウェーデンの夏日の定義ですが、20℃を越えれば、みなさん「いえーい!」と薄着の人が外に沢山出現しだします。

「この街にこんなに人がいたのね!?」というぐらい、冬の間は寒いこともあり、あまり外で人を見かけないので、驚きます(笑)

多少肌寒くても、風がきつくてもテラス席がマスト。レストランの室内や日陰のテラス席のレストランはがらがら現象が起こります。

短い夏をここぞとばかりに太陽と共にエンジョイされるのです。

 

引っ越して来た時には、ビキニで公園や道端に椅子を置いて寝転がっている人々を見てはビックリしたことを今でも覚えていますが、このブログにも何度でも書いている通り、寒くて日照時間が少なく冬の長い、北の果ての人達にとっては太陽はとても大事なものなのです。(私もその一人)

 

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Stay Home うちでの過ごし方

Smartphone On An Open Book

皆さんは最近お家でどのように過ごしていますか。

"Stay Home"をきっかけに世界の動きが、そして自分の身の回りが変化しているのをそれぞれが感じているのではないでしょうか。

これまでの当たり前のように毎日やっていたことが出来なくなった今、色々と立ち止まって考える時なのかもしれません。
家での過ごし方を色々工夫をして過ごされている方が沢山いて、またそういった情報をシェアしあえることで力を頂いています。

 

私はといいますと、田舎で人は少なく、もともと人ごみが苦手で、基本家にいることが好きなので、普段の生活の大きな変化はないのですが。。

 

少し変わったことと言えば、私も夫も普段通っていたジムに行かなくなったことと、そして外で会っていた友人との予定がなくなったということかな。
散歩は人が少ない森で距離を保てば安心だし、でも食材の買出しなどは行く頻度が減りました。あと、手が荒れるぐらい手を洗っているので、ハンドクリームが必須に。

 

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英語は思いを伝えるツールの一つであるということ

どうして学校で英語を勉強しているの?


私たちは学校で何のために英語を勉強しているのだろう。

 

英語というのは沢山ある語学の中の一つであって、日本語、スペイン語など世界の中で使われている言葉の一種に過ぎないのである。
でもどうしてこんなに日本の教育で英語が重要視されているのかと思ったことが過去に何度もある。

 

私が学生の頃は英語の授業は中学生からだったが、正直、中、高校の英語の授業に楽しさを感じることはあまりなかった。ただテストに受かるために教わっているような授業で、学校は何のために英語の授業を必修科目にしているのだろうって。


といって、私は英語が嫌いかと聞かれたらそういうわけではない。むしろ好きである。
嫌いになれなかったのは、英語という武器を使うことで違った世界とコミュニケーションをとる楽しさを感じることが出来たからだ。
英語は思いを伝えるためのツールの一つであって、英語で思いを伝えたい、話したいという意思がなければ、いくら勉強しろと言われて勉強しても身に付かないということを自ら実感し、自らその伝えることの楽しさを肌で感じることが出来たからかもしれない。


そういったきっかけを与えてくれたいくつかのターニングポイントが私にはあった。

 

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新型コロナウィルスによるスウェーデンの現在の様子(経済影響に伴って出された対策など)


低飛行で乗り切った!なんて書いた矢先に一気に体調を崩しました・・

全然乗り切ってないやん。。!(涙)
久しぶりに寝込みました。
熱も無く、もう大丈夫と思って仕事に行きましたが、外の冷たい乾燥した空気を吸うと咳が悪化・・こんな時なので無理せず安静にしたいと思います。

arcticmaricorima.hatenablog.com

 

日々新しいニュースが更新され、どこでも話題は新型コロナウィルスですが、スウェーデンも同様。
スウェーデンはまだ国境を閉めてはいませんが、近隣の国々、ノルウェー、フィンランド、デンマークが閉めているので閉まっているようなものです。

経済の影響が大きな出るのを懸念しているのか、対応がまだゆるいように思います。
病院も新型コロナウィルスが発生する前から人手不足で、救急で行っても何時間も待たされるというニュースは日常茶飯事なので、急激に感染者が増えるともう医療機関はパニックになるとしか言いようがありません。

 

3月22日の夜にスウェーデンの首相、Stefan Löfvenが国民に向けてスピーチを行いました。内容としては、一人ひとり国民が責任を持って行動してください。体調が悪いと感じたら家にいてくださいというスピーチでしたが、まだ近隣国のように詳しいガイドラインは出ていません。

3月24日時点で政府が発表している内容は以下の通りです。

  • 500人以上のイベントはキャンセルすること。
  • 高校、大学は通信学習(自宅学習)に変更。
  • Natinala prov(大学入試テスト。日本で言うセンター試験のようなテスト)がキャンセル
  • 国境封鎖はしていないものの、旅行者の入国を制限。必要な資材などの運送のみ入国を許可。


近隣諸国が、2人以上で会ってはいけない、食料の買出し以外は外出してはいけないなど政策を決めている中で、スウェーデンの現在の決定事項は至ってゆるいもの。

経済の大きな影響にあたって、ここ3週間でスウェーデンでは解雇され、無職になったと政府が管理するスウェーデン公共雇用サービスへ登録された人数が18000人を超えたとのこと。特にレストラン、ホテル業界が大きな打撃を受けています。

会計業界で働く私としては、政府が経済に対する打撃に備えて新しい対策を日々出しており、その対応に追われています。
現時点(2020年3月24日)で出されている対策。


  • Korttidspermittering
    従業員を解雇する代わりに、勤務時間を減らして、解雇を防ぐ対策。国が75%の給料を負担する代わりに、雇用者は90%の給与を時短勤務になったとしても受け取ることが出来る。2020年4月7日から申し込みが可能。日にちは遡って3月16日分から申請可能。

  • 税金関係の支払いの延長申請
    新型コロナウィルスによって、経営に影響が出て、税金の支払いが難しい企業に対して、支払いの延長申請が可能に。
    現時点では短期間(2ヶ月ほど)の申請しか出来ない状況だが、2020年4月7日からは日にちを遡って、そして長期間での申請が可能になる予定。スウェーデンの税務署は基本オンラインで色々なことが申請可能だが、この件に関しては現時点では、紙での申請のみ。オンラインで申請できるよう、現在準備中とのこと。


  • 借りているお金の支払い期間の延長、またはこの影響によって新しいローンを組めるよう各金融機関が対策を始めている。


  • 国が病気休暇分の給与をサポート
    基本的に病気で従業員が会社を休んだ場合は企業側が病気休暇1日目から14日目は病気休暇に伴い発生する給料を負担することが決まっているが、今回の発生に伴って、4月、5月に発生した費用に関しては国が負担する。


  • 医者からの診断書が不要に
    通常スウェーデンでは14日以上の病気休暇の際に給与の保障を得る為には、医者からの診断書が必要だが、現状況においては必要なし。
    2020年3月13日から施行。

対策は出されているものの、まだ申請できる状況ではないものも多いため、4月、5月頃から更に事務的申請の依頼が増える予感がします。


大きな都市では病院で働く人たちが必要なマスクなどの感染防止資材が足りていないとのこと。
一部の機関からはメディアで、「マスクをしなくても感染に影響はない」と言い出すところも。。

そんなことを言われても、医療機関で頑張って働かれている人たちに最低限の感染防止資材が配布されていないなんて、働く側も不安でなりません。
スウェーデンの感染が確認されているケースは近隣諸国に比べると少ないようにも思いますが、それも検査に至っていない、または病院に行けない人たちが沢山いるだけで、実際はもっと多いように私は思っています。状況が深刻でないと診てもらえないのはどこの国でも現状は同じなのでしょうか。


私が住んでいる場所は大きな都市から離れた田舎にも関わらず、パスタや、米、トイレットペーパーがスーパーの棚が空になっていました。
でも、カフェやレストランで食事をしている人は混み合っているとまでは行きませんが、日常時とそこまで変わらず繁盛しているところもあります。
それでもきっと影響は大きいのでしょう。持ち帰りを行っていなかった高級レストランなども「Take away」の文字が張り出されました。

地元で頑張っているお気に入りのカフェなどは私も持ち帰りなど、少しの力ではありますが、買い続けたいと思います。
今でさえ、小さな街で選択肢が少ないのですから、ローカルで頑張って経営しているお気に入りのカフェなどには持ちこたえてもらいたいです!


色々と、身の回りで起こっている情報をまとめてみました。
でも現在も自分の中の思いは変わらず。
手洗い、うがい、消毒をしっかりして、世間のニュースに影響を受けすぎず、人ごみを避けて行動することだと思っています。

 

皆様もどうぞウィルスに負けず、健康にお過ごしください。

 

(2019年日本滞在時に見た桜で春を感じつつ。こちらはまだまだ雪景色です)

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低飛行で乗り切った2月 

低飛行で乗り切った2月

 

ブログもご無沙汰しておりましたが、2月はただただあまりエンジンを稼動させすぎず低飛行で乗り切ったとでも言えましょうか。

寒くて体調を崩しがち、そして引きこもりがちな2月なのは毎年のことですが、バタンを風邪を引いたりして倒れてしまわないよう、寝込まないよう、ただ無理をせず、目の前にあることを淡々とこなして2月を乗り切ったような気がします。そんな試みもあってか、大きく体調を崩すこともなく、2月を乗り切りました。

日照時間が数時間だった冬も少しずつ明るい時間が増えていき、日照時間も少しずつ増えていくので、心も身体も春を迎えるに当たってエネルギーをチャージ出来ればいいなと思いながら、3月1日、この記事を書いています。

 

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燃え尽き症候群になった私 最終回 - ストレスと上手く付き合うには

 

 

目次

  • 「燃え尽き症候群になった私」を書いてきて
  • 燃え尽き症候群になった私のその後
  • ストレスを甘く見てはいけない
  • 励みになった本からの言葉
    • バランスを保つには
    • バランスを保つために貯金する
    • 身体からのシグナルがわかるように自分を鍛えること
    • 自分で境界線を決めて、出来ませんという練習をしよう
    •  ストレスフルな時こそ毎日の生活を整える
  • まず行動に移してみることの大切さ

 

「燃え尽き症候群になった私」を書いてきて


これまで、私が燃え尽き症候群になったことを綴ってきました。
今回が5回目の最後の記事になります。

私が何回かに渡って、私の体験をブログに書いてきたのには2つの理由があります。

 

1つ目は、いつかそうなったことを忘れるぐらい元気になった日が来ても、自分の中でその時感じたこと、またどうしてそうなってしまったかを忘れないため。

 

もう1つは、もし私と同じような状況になっている人が、私の体験談を何かのきっかけで読んだことで、その方自身が何か少しでも考えるきっかけをもし作れるのであれば嬉しいなと言う思いもこめて書いてみました。

 

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【本のこと】面白かった本達 2019年

本を読むこと


「休みの日に何しているの?」と知人に聞かれたことが最近あって、ふと考えたのですが、運動に行ったり、料理はしたりはもちろんするのですが、テレビは殆ど見ないし、自分の時間があると本を読んでいることが殆どだなと。
冬が長く、寒くて暗い北欧に住むにははぴったりな趣味であります。でも怖い話は苦手なので、有名な北欧ミステリー小説は怖くて全然読めません。。2020年も沢山本は読みたいですが、他にも何かちょっと趣味を見つけたいなと思う部分もあります。それはまた改めて考えたいと思います。


2019年は日本の書籍ばかりだけでなく、スウェーデン語の本も読みたいと思い、色々と図書館で本を借りて読んでみた1年でした。

言語を問わずノンフィクションが好きなので、読んだ本の記録を見返すとそういった本に偏りがちなのが見えるので、2020年はもう少し、フィクションの本なども読んでみたいなと思います。

 

日本の本は、ここ何年かは電子書籍ばかりを利用しています。
日本に年に1回ほど帰国する度に、以前は何冊も本を買っていたのですが、やっぱり重いし、場所を取るんですね。家が小さいので、紙の本は棚の一角に入る分だけに残しています。

日本語の本って思い入れが強いのか、読まなくなっても捨てることが出来なくて、同じくスウェーデン在住の日本人の方で興味のある方に貰ってもらったり、または日本に帰る次の機会に再び買った本を持って帰って、リサイクルショップに出したりしていました。なので、電子書籍ももちろんIpadに容量が溜まっていくので、読まなくなった雑誌などは削除していますが、物理的な場所を取らないし、日本で一時帰国まで待たなくても、読みたいと思った時に読めるので、私には電子書籍があっているのかなと思います。

日本の本屋さんってとっても広くて、本が充実していて、またその本屋ごとに店員さんのおすすめコーナーがあったり、カフェでその本が読めちゃうような場所もあって、帰る度に何度も足を運んでしまう場所で、これは毎回帰国する度の私の楽しみの一つでもあります。


でも、こうやって遠い場所に住んでいても、日本語の本が読みたいときに読めるって本当に有難いです。

 

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