Somewhere in the Arctic

北欧在住。家の窓からオーロラが見える、雪深い北極圏近辺でひっそり暮らしています

夏休み2021 備忘録3 Vaxholmであれこれ

2021年夏休みの続きです。2はこちら。

arcticmaricorima.hatenablog.com

Vaxholmのレストランで夜ごはん

 

さて、B&Bの宿泊プランに含まれていた、3ディナーコースを食べに予約していたレストランへ。

Hamnkrogenというレストラン。

www.hamnkrogenvaxholm.com

レストランには3コースディナーが二種類あり、どちらかをレストランで選べるというものでした。コース料理は宿泊プランに含まれていましたが、飲み物は別料金だったので、お店では飲み物代のみ支払い。
島自体が小さいこともあり、選べるレストランの数も限られているので、ドロップインでたくさんお客さんが来ましたが、皆さん予約でいっぱいということで断られていました。夏のハイシーズンの訪問の際は予約をおすすめします。

 

夏から国内、またEU圏内からの旅行者の数が増えたにも関わらず、人手不足が問題になっています。長い間こんな状況で大変だったレストランやホテル業界。解雇されたり別の仕事を見つけた人も多いので、再び旅行をする人や外食する人が増えて来ている中、働き手を見つけることが大変なようです。

こちらのレストランも当日はスタッフが足りないようで、お料理に時間がかかっていたようでしたが、それを感じさせないように、お料理の間にお口直しのシャーベットを持ってきてくれたりと気遣いが感じられました。お料理も美味しく、待ち時間もワインを飲みながらレストランの雰囲気や、また会話を楽しみながらゆっくり過ごすことが出来ました。ディナーコース付き宿泊プランを選んで良かったなと思います。

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メインのお肉料理。


最終のお城へ戻る船の前に島へ戻らなくてはと20時にはレストランを後にし、再び宿泊施設のある島へ。
宿泊した当日はそこまで暑い気温ではありませんでしたが、建物自体空調などはないので、暑い夏に宿泊するのは部屋が暑く感じられるかもしれません。

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お部屋の様子(HPより)

部屋にはテレビがなく、また館内もとても静かだったので、私たちも旅の疲れもあり早めに就寝。

朝食はお城内の一室で。

屋外でも食べられるということで、今回は外で朝食を頂きました。

 

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朝食会場(HPより)


ストックホルムへ戻る船も時間が限られているということもあり、午前中にはVaxholm島を後にし、ストックホルムへ戻りました。

ストックホルム到着後は公園でゆっくりしたり、地元では飲めないタピオカミルクティーを飲んだり、町をぶらぶらしてゆっくり過ごしました。

この日は30度近くあったので、冷たいミルクティーがとても美味しかったです。

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ストックホルム中心地にあるタピオカミルクティーのお店

久しぶりの都会に、ただ町を歩いているだけでも浮かれてしまうお上りさんでした。
(実際は北から南へ行ったので下ってますが笑)

 

夏休みの思い出に長々と浸って日記を書いておりましたが、この日記を書いている今はあっという間に季節は秋になり、周りは紅葉した木でいっぱいです。さて、これからは秋ならではの楽しみを見つけつつ、この季節をまた乗り切りたいなと思います。

 

 

読んでいただき有難うございました。

 

 

夏休み2021 備忘録2 ストックホルム市内からVaxholmへ

2021年夏休み。1はこちら。

arcticmaricorima.hatenablog.com

 

Vaxholm(バックスホルム)島へはストックホルム中心から船で約1時間。

到着した飛行機の時間の関係と、船の時間を考えると、港の近くのホテルで一泊してから朝一で島に向かおうということになりました。

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夏休み2021 備忘録 さあ、島へ行こう

明るかった白夜も過ぎ、先日は綺麗に煌々と照るお月様が空に見えました。
星が見えなかった明るい空だった夜空。そろそろ星や月が再び見え始めると思うとそれはそれで嬉しいものです。

満点の夏の星空を見たくて、スウェーデンへ引っ越す前の夏に北海道へ足を運びました。都会から離れた宿を取り、そこから眺めた満天の星空。8月の夏の北海道の星空は今でもたまにふっと思い出すことがあります。

北スウェーデンでも冬は満天の星空が見えますが、マイナス25度とかになると万全の防寒対策をしていても何時間も外での星空鑑賞は難しく、ごろりと横になってぼーっと星を眺めるのはちょっと危険。また夏は明るくて見えませんので、夏に見ることのできる星はなかなか鑑賞が出来ず、星、天体好きな私たちはちょっとこの白夜の夏が寂しく感じることもあります。無いものねだりになってしまいますが、夏の満点の星空をまた近々見れればいいなと、お月様を見ながら思いました。

 

さて、夏休み


今までにも書いたことがありますが、スウェーデンの夏休みは長く、子どもは6月半ばから8月半ばまであるため、それに合わせて、子どものいる家庭は4週間から8週間取る人が多く、働きモードが一気になくなるスウェーデン社会。

問い合わせをしても「夏休みなので担当者がいません」と言われることにはもう慣れたので、私もこの時期に便乗して取ることが一番気兼ねなくとれるのだなとやっとこの社会の雰囲気に慣れてきたように思います。

そんな私の2021年夏休みは3週間。他の同僚はみんな4週間取っているので、夏休み前の一週間はオフィスに一人。

会社で一人一週間を過ごしたのですが意外と快適でした。たまに一人の会社も悪くないなと思った一週間でした。笑


さて、今年の夏休みは何しよう。

読みたい本を読んだり、ごろごろしたり、親戚や友達にも会いたい。夏らしいこともしたいな。カヤックに乗ったり、泳いだり、スイカも食べたい。

そして今年はちょっと遠出もしたい。
去年はこんなご時世もあり、近場で過ごしました。今年はヨーロッパ圏内で旅行する人も増えたようですが、私たちは急な変更などがあったら心配したり、また落胆しそうという思いがあったので国内でどこか行けないかという話に。話し合った結果、どこかの国内の島に行こうという話になりました。すごく抽象的…

本当は結婚10周年ということもあり、結婚式をしたハワイに行きたいと結婚した当時に話していたことがきっかけで、でもハワイはスウェーデンから遠いしヨーロッパ内でと思っていたら更にそれも難しくなり。。で、たどり着いたのがもう国内でも船に乗って島に行くという体験だけで、なんか異国旅行気分だよねって流れに。

 

そうだ、島へ行こう!

スウェーデンの島で有名どころと言えば、ゴットランド島。いつかは行ってみたい場所の一つです。スウェーデン国内だけでなく海外からも訪れる大人気の夏の観光スポットですが、パンデミックになる前から大人気な島な上、今年は私たちと同じように国内で過ごすスウェーデン人が多いかもしれないと思うと、ちょっと混雑が心配。またあまり都市から離れた島だと、交通手段が少なくて大変そうだし、さて、どこに行こうと色々考えていたところ、ストックホルムにある群島が目につきました。

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ストックホルム群島(https://www.stockholmarchipelago.se/sv/より)



約3万もの島からなるストックホルムの群島。
首都のストックホルム市内から船で行くことが出来るにも関わらず、都会とはまた違った雰囲気の島々は、スウェーデン人の夏の観光スポットとしても人気の場所の一つです。3万もの島で成り立っているので、場所を選べば自分が安心した気持ちで旅行出来るのではと色々な島を調べてみました。

 

数々ある島々の中、今回私たちが選んだのは、Vaxholm(バックスホルム)島。
ストックホルム市内から出ている船でも片道1時間で行くことができ、他の島々と比べてアクセスのしやすさが魅力的でした。また、歴史をさかのぼること1500年代から使われていたお城の一部がBedf&breakfastとして宿泊出来るという事に興味がわき、是非泊まってみようということに。

 

いざ、島へ!続きます。


 

 

 

過去の夏休みはこちら

2020年

arcticmaricorima.hatenablog.com

 2019年

arcticmaricorima.hatenablog.com

 2018年

arcticmaricorima.hatenablog.com

 

ブログから広がった私の生活

情報がないまま移住した最初の一年

私が海外へ移住したのは10年前。当時はまだ海外で生活する人の日々をつづっているブログというものが少なかったように思います。もしくは見つけにくかったのかな。スマートフォンはまだそこまで誰もが持っているというほど浸透していませんでしたし、また海外の田舎に引っ越したこともあり、移住先の情報はとても少なかったのです。
移住当時は諸事情で、週末婚から海外生活が始まりました。夫は出張がとても多い仕事だったため、週末のみ家に帰ってくるという状況で、平日は一人で過ごすことが殆どでした。初めての土地で、誰も知っている人もいなかったので、一人時間が十分にありました。

平日は語学学校に通っていましたが、といっても一日学校があるということは少なく、半日で終わることが殆ど。課題をこなしたり、と勉強に時間を費やしていましたが、ふっと寂しさのようなことがこみ上げることもしばしば。語学学校というのはちょっと特殊な世界で、スウェーデンに住んではいるものの、スウェーデン社会に属しているという感覚はあまりありませんでした。言葉も出来なかったし、知り合いもいない。また暗くて雪深い時期が長いこの地で、あまり外に出ることもなかったため、社会との交流がとても制限されていたように思います。

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人が握ってくれたお寿司を食べたい・・

お寿司は買うのではなく、作るように

 日本からスウェーデンに引っ越してきて何年かは、かつて日本で作ったことがなかったにも関わらず、頻繁にお寿司を作ることがありました。

日本から来たという背景から、人を家に呼んだり、一緒にご飯を作って食べようって話になると、決まって相手からのリクエストはお寿司だったからです。

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いつものようで自分がちょっと違う夏

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(暗くならない夜再び)

朝家を出るとき、昼ご飯を食べるとき、そして家に帰る時も空が暗いと思っていたら、いつの間にか朝家を出るときも、帰るときもそして寝る時まで明るくなっていた。

 

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北欧で愛されているあの黒いお菓子を食べてみました

低血圧ならあの黒いお菓子を


先日、会社の同僚に低血圧であるということを話すと、そこにいた同僚みんなに
「ラクリスを食べたほうがいいわよ」と言われました。
北欧に移住する前に食べて美味しい記憶がなかったラクリス。それ以来、私は食べたいと思ったこともなく、食べずに月日が大分経ってしまいましたが、スウェーデンの人は大のラクリス好きがたくさんいます。

 

ラクリスとスウェーデン語では呼ばれていますが、日本語では英語からリコリスと書かれているのが多いかもしれません。リコリスのお菓子は北欧ではとても愛されているお菓子の一つ。

キャンディー、グミ、アイスクリームからケーキ、チョコレートにも入っているどこでも買える大人気のお菓子です。

北欧やドイツに旅行に来られた方ならあのびっくりな真っ黒なお菓子を目にしたことがあるかもしれません。

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