Somewhere in the Arctic

北欧在住。家の窓からオーロラが見える、雪深い北極圏近辺でひっそり暮らしています

12月のお楽しみたち

急な冷え込みがやってきて寒い日が続いています。

先週末はマイナス20℃近くまで下がり、室内の乾燥もひどいことからか久しぶりに風邪を引いてしまいました。

あまり人と会えなかったこのご時世からか、人混みに行くことも少なかったので風邪をあまり引いてなかったのですが、少しずつ生活が戻っていくにつれて、風邪もやはり戻ってきてしまったのね。
街中でマスクをしている人はあまり見かけませんが、乾燥と寒さを防ぐためにマスクをしていても変な目で見られないのは有難いです。

 

2019年の12月に予約した日本行きの航空券が使えずに2年が経ちました。
2020年の夏に行く予定だったものが行けなくなり、バウチャーチケットに変わり、期限が切れてしまう前にと今年の夏に年末には日本に行けるかななんて一応取っていたチケットでしたが、家族の住む町までは公共交通手段を使ってしか行けないので、隔離期間がなくならない限り無理だよな~なんて思っている矢先におミクロンのニュース。再び予約していたチケットがバウチャーチケットに変わりました。

航空会社の方も本当に振り回されて大変だなと思います。。バウチャーチケットへの切り替えも電話でしか対応出来ないということで、電話を鳴らし続け1時間程待ち、対応してもらいましたが、対応してくれる皆さんに本当お疲れさまですとしか言いようがありません。

 

さて、でも12月は楽しいことも待っていますよ~

続きを読む

秋を快適に過ごすための楽しみ方

先日初雪が降りました。

朝起きても空が真っ暗。今週から一気に日が短くなったような気がします。


まだこの時期の雪は雨に近い雪で一番危険です。というのも、0度前後を行き来しているような気温なので、うっすら積もった雪の下の道が凍っていたり、透明なつるつるの氷で覆われた道で氷が見えにくかったり、また真冬は滑らないように小さな小石をまいてくれたり、除雪も頻繁に行われるのですが、それも11月からという感じで、一番危ない時期です。

いっそ真冬になってマイナス15度ぐらいまで下がってくれたほうが、雪も歩く度にキュキュッと音を鳴らしたりして、まるで片栗粉のよう。そして歩きやすくなります。といってもあまり寒いのもなー。なんて考えていても来る時には寒くなるのでただ受け入れるしかないのですが笑。

f:id:arcticmaricorima:20211024202828j:plain

9月の紅葉

 

9月は秋の美しい紅葉の景色で黄色、赤色の葉で森や山が綺麗に覆われていました。

山や森が黄色や赤の葉っぱで埋め尽くされると毎年うっとりして秋っていいなと言う気持ちになります。

 

これからどんどん寒くなり、日照時間も短くなってくる秋から冬にかけては毎年心身ともに疲れやすくなる時期です。毎年、ああ、またこの時期がやってくると思うとそれだけで落ち込みそうになりますが、と言っていても仕方ないので、年々重ねるごとに、自分なりに試行錯誤して、この時期だからこそ出来る楽しい、心地良い過ごし方を見つけていくことで、以前よりもだいぶん過ごしやすくなってきたと思います。

そんな時期を乗り切るための、わたしの好きな秋の過ごし方を書き残しておきたいと思います。

続きを読む

夏休み2021 備忘録3 Vaxholmであれこれ

2021年夏休みの続きです。2はこちら。

arcticmaricorima.hatenablog.com

Vaxholmのレストランで夜ごはん

 

さて、B&Bの宿泊プランに含まれていた、3ディナーコースを食べに予約していたレストランへ。

Hamnkrogenというレストラン。

www.hamnkrogenvaxholm.com

レストランには3コースディナーが二種類あり、どちらかをレストランで選べるというものでした。コース料理は宿泊プランに含まれていましたが、飲み物は別料金だったので、お店では飲み物代のみ支払い。
島自体が小さいこともあり、選べるレストランの数も限られているので、ドロップインでたくさんお客さんが来ましたが、皆さん予約でいっぱいということで断られていました。夏のハイシーズンの訪問の際は予約をおすすめします。

 

夏から国内、またEU圏内からの旅行者の数が増えたにも関わらず、人手不足が問題になっています。長い間こんな状況で大変だったレストランやホテル業界。解雇されたり別の仕事を見つけた人も多いので、再び旅行をする人や外食する人が増えて来ている中、働き手を見つけることが大変なようです。

こちらのレストランも当日はスタッフが足りないようで、お料理に時間がかかっていたようでしたが、それを感じさせないように、お料理の間にお口直しのシャーベットを持ってきてくれたりと気遣いが感じられました。お料理も美味しく、待ち時間もワインを飲みながらレストランの雰囲気や、また会話を楽しみながらゆっくり過ごすことが出来ました。ディナーコース付き宿泊プランを選んで良かったなと思います。

f:id:arcticmaricorima:20210926231627j:plain

メインのお肉料理。


最終のお城へ戻る船の前に島へ戻らなくてはと20時にはレストランを後にし、再び宿泊施設のある島へ。
宿泊した当日はそこまで暑い気温ではありませんでしたが、建物自体空調などはないので、暑い夏に宿泊するのは部屋が暑く感じられるかもしれません。

f:id:arcticmaricorima:20210926232602p:plain

お部屋の様子(HPより)

部屋にはテレビがなく、また館内もとても静かだったので、私たちも旅の疲れもあり早めに就寝。

朝食はお城内の一室で。

屋外でも食べられるということで、今回は外で朝食を頂きました。

 

f:id:arcticmaricorima:20210926233121p:plain

朝食会場(HPより)


ストックホルムへ戻る船も時間が限られているということもあり、午前中にはVaxholm島を後にし、ストックホルムへ戻りました。

ストックホルム到着後は公園でゆっくりしたり、地元では飲めないタピオカミルクティーを飲んだり、町をぶらぶらしてゆっくり過ごしました。

この日は30度近くあったので、冷たいミルクティーがとても美味しかったです。

f:id:arcticmaricorima:20210926233845j:plain

ストックホルム中心地にあるタピオカミルクティーのお店

久しぶりの都会に、ただ町を歩いているだけでも浮かれてしまうお上りさんでした。
(実際は北から南へ行ったので下ってますが笑)

 

夏休みの思い出に長々と浸って日記を書いておりましたが、この日記を書いている今はあっという間に季節は秋になり、周りは紅葉した木でいっぱいです。さて、これからは秋ならではの楽しみを見つけつつ、この季節をまた乗り切りたいなと思います。

 

 

読んでいただき有難うございました。

 

 

夏休み2021 備忘録2 ストックホルム市内からVaxholmへ

2021年夏休み。1はこちら。

arcticmaricorima.hatenablog.com

 

Vaxholm(バックスホルム)島へはストックホルム中心から船で約1時間。

到着した飛行機の時間の関係と、船の時間を考えると、港の近くのホテルで一泊してから朝一で島に向かおうということになりました。

続きを読む

夏休み2021 備忘録 さあ、島へ行こう

明るかった白夜も過ぎ、先日は綺麗に煌々と照るお月様が空に見えました。
星が見えなかった明るい空だった夜空。そろそろ星や月が再び見え始めると思うとそれはそれで嬉しいものです。

満点の夏の星空を見たくて、スウェーデンへ引っ越す前の夏に北海道へ足を運びました。都会から離れた宿を取り、そこから眺めた満天の星空。8月の夏の北海道の星空は今でもたまにふっと思い出すことがあります。

北スウェーデンでも冬は満天の星空が見えますが、マイナス25度とかになると万全の防寒対策をしていても何時間も外での星空鑑賞は難しく、ごろりと横になってぼーっと星を眺めるのはちょっと危険。また夏は明るくて見えませんので、夏に見ることのできる星はなかなか鑑賞が出来ず、星、天体好きな私たちはちょっとこの白夜の夏が寂しく感じることもあります。無いものねだりになってしまいますが、夏の満点の星空をまた近々見れればいいなと、お月様を見ながら思いました。

 

さて、夏休み


今までにも書いたことがありますが、スウェーデンの夏休みは長く、子どもは6月半ばから8月半ばまであるため、それに合わせて、子どものいる家庭は4週間から8週間取る人が多く、働きモードが一気になくなるスウェーデン社会。

問い合わせをしても「夏休みなので担当者がいません」と言われることにはもう慣れたので、私もこの時期に便乗して取ることが一番気兼ねなくとれるのだなとやっとこの社会の雰囲気に慣れてきたように思います。

そんな私の2021年夏休みは3週間。他の同僚はみんな4週間取っているので、夏休み前の一週間はオフィスに一人。

会社で一人一週間を過ごしたのですが意外と快適でした。たまに一人の会社も悪くないなと思った一週間でした。笑


さて、今年の夏休みは何しよう。

読みたい本を読んだり、ごろごろしたり、親戚や友達にも会いたい。夏らしいこともしたいな。カヤックに乗ったり、泳いだり、スイカも食べたい。

そして今年はちょっと遠出もしたい。
去年はこんなご時世もあり、近場で過ごしました。今年はヨーロッパ圏内で旅行する人も増えたようですが、私たちは急な変更などがあったら心配したり、また落胆しそうという思いがあったので国内でどこか行けないかという話に。話し合った結果、どこかの国内の島に行こうという話になりました。すごく抽象的…

本当は結婚10周年ということもあり、結婚式をしたハワイに行きたいと結婚した当時に話していたことがきっかけで、でもハワイはスウェーデンから遠いしヨーロッパ内でと思っていたら更にそれも難しくなり。。で、たどり着いたのがもう国内でも船に乗って島に行くという体験だけで、なんか異国旅行気分だよねって流れに。

 

そうだ、島へ行こう!

スウェーデンの島で有名どころと言えば、ゴットランド島。いつかは行ってみたい場所の一つです。スウェーデン国内だけでなく海外からも訪れる大人気の夏の観光スポットですが、パンデミックになる前から大人気な島な上、今年は私たちと同じように国内で過ごすスウェーデン人が多いかもしれないと思うと、ちょっと混雑が心配。またあまり都市から離れた島だと、交通手段が少なくて大変そうだし、さて、どこに行こうと色々考えていたところ、ストックホルムにある群島が目につきました。

f:id:arcticmaricorima:20210730050117p:plain

ストックホルム群島(https://www.stockholmarchipelago.se/sv/より)



約3万もの島からなるストックホルムの群島。
首都のストックホルム市内から船で行くことが出来るにも関わらず、都会とはまた違った雰囲気の島々は、スウェーデン人の夏の観光スポットとしても人気の場所の一つです。3万もの島で成り立っているので、場所を選べば自分が安心した気持ちで旅行出来るのではと色々な島を調べてみました。

 

数々ある島々の中、今回私たちが選んだのは、Vaxholm(バックスホルム)島。
ストックホルム市内から出ている船でも片道1時間で行くことができ、他の島々と比べてアクセスのしやすさが魅力的でした。また、歴史をさかのぼること1500年代から使われていたお城の一部がBedf&breakfastとして宿泊出来るという事に興味がわき、是非泊まってみようということに。

 

いざ、島へ!続きます。


 

 

 

過去の夏休みはこちら

2020年

arcticmaricorima.hatenablog.com

 2019年

arcticmaricorima.hatenablog.com

 2018年

arcticmaricorima.hatenablog.com

 

ブログから広がった私の生活

情報がないまま移住した最初の一年

私が海外へ移住したのは10年前。当時はまだ海外で生活する人の日々をつづっているブログというものが少なかったように思います。もしくは見つけにくかったのかな。スマートフォンはまだそこまで誰もが持っているというほど浸透していませんでしたし、また海外の田舎に引っ越したこともあり、移住先の情報はとても少なかったのです。
移住当時は諸事情で、週末婚から海外生活が始まりました。夫は出張がとても多い仕事だったため、週末のみ家に帰ってくるという状況で、平日は一人で過ごすことが殆どでした。初めての土地で、誰も知っている人もいなかったので、一人時間が十分にありました。

平日は語学学校に通っていましたが、といっても一日学校があるということは少なく、半日で終わることが殆ど。課題をこなしたり、と勉強に時間を費やしていましたが、ふっと寂しさのようなことがこみ上げることもしばしば。語学学校というのはちょっと特殊な世界で、スウェーデンに住んではいるものの、スウェーデン社会に属しているという感覚はあまりありませんでした。言葉も出来なかったし、知り合いもいない。また暗くて雪深い時期が長いこの地で、あまり外に出ることもなかったため、社会との交流がとても制限されていたように思います。

続きを読む