Somewhere in the Arctic

北欧、在住8年目。家の窓からオーロラが見える、雪深い北極圏近辺でひっそり暮らしています

キャッシュレス社会が急速に進むスウェーデン その2 - メリットとデメリット

キャッシュレス社会が急速に進むスウェーデン。
 
その1に最近のニュースや、私のキャッシュレス社会に対応するための家計管理の方法ついて書いてみました。
 
 後5年もすれば国から現金が無くなるのではないかと言われているスウェーデン。
 
では現金が社会からなくなるとどうなるのでしょう。
どういったメリット、デメリットがあるか私なりに考えてみました。
 

現金が社会からなくなるメリット

 

1. 消費者、販売者、両方にとって扱いやすいということ。

 
スウェーデンでは、いくら金額の少ない場合でもカードで買うことが可能です。
逆にこの金額以上買わなくては、カードが使えませんという案内は、私はまだ見たことがなく、出来ればカードで払って欲しいとお願いされるお店も少なくありません。
最近では現金を受け付けないレストラン、カフェも見かけるようになりました。
 
扱いやすいというのは、間違いを防ぎやすいという意味で扱いやすいと私は思います。
カードで支払われると誤差なく、その金額が口座にそのまま入ってきます。
 
飲食関係やホテルなどの会計を担当したことがありましたが、やはり一番困ることが現金管理。最後に数えてみるとお金が合わないことも多々ありました。
カードでの支払いが増えているものの、海外からのお客さんや、お年寄りの方々は現金で支払われる方もまだまだいます。
レジを対応する人にくれぐれも注意を払うようにと言っていても、やはり1日に膨大な量の支払いを対応すると、忙しかったりすると数え間違いや受け取り間違いなどが発生してしまいます。
 
 
フリーマーケットなどに行くと、現金が主流であったにも関わらず、最近は"Swish"という携帯番号がわかれば、相手の銀行口座にお金を送ることが出来るアプリが、主流になってきたため、現金を持たなくても、フリーマーケットや市場などでも買い物が出来る店も増えてきました。
 

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    (アプリ - スウィッシュ)
  
先日、私も地元のお祭りのイベントの一つとして開催される、フリーマーケットに参加し、初めて出店をしてみたのですが、出店にあたって使い始めたのが、このSwishというアプリ。
スウェーデンに住むお客さんの大半はこのSwishというアプリで支払いを済ませていました。
 
使い方もとても簡単で、相手に番号を伝え、支払ってもらう金額を入力し、認証アプリを経由して承認をすると、ほんの数秒で相手の口座にお金が移動されます。
 
 
ですが、スウェーデンの北極圏域の夏は、更に北に住むノルウェーからの観光客がいっぱい見られます。ノルウェーにも似た機能はあるようですが、スウェーデンでは対応していないとのことだったので、現金も少し用意していて良かったと思いました。
 
 

そしてデメリット?

 

1. 全ての履歴が残るということ。

 
逆に、全ての買い物は履歴に残るといっても過言ではありません。その人のライフスタイル、好み、どういうことにお金を使っているかなどが、全て記憶されます。もちろんそれにあった宣伝が送られてくるでしょうし、その人にあったマーケティングを行いやすくなるという意味では、販売者にはメリットになるかもしれません。
自分の家族や友人よりも企業のほうがあなたの好みを良くわかっていると言ってもおかしくはないかも!?
 
考え方によっては、便利ではないかと思う人も多いと思いますが、私はそれが悪いことをしているわけでなくても、ちょっと怖いなと思うことも。。
 
どういうところからこういった広告が引き出されてきたのだろうと思うような広告が自分の検索ページやSNSの広告にに出てくるとちょっとドキッとしていまいます。
膨大な個人が使う情報を集計した上で、広告を出しているのですから、ピンポイントなものや、いいなと思うようなものが出てくる広告が出てくるのはおかしくはないのですが、それでも心を読まれているようでドキドキしちゃいます。。(笑)
 
 

2. 金銭感覚を失ってしまうのではないか。

 
Woman Holding Card While Operating Silver Laptop

(魔法のカードでぽちって何でも購入できちゃう手軽さよ。)

 

私自身、家計を安定させるため、そしてお金の流れを把握するため、最初は使うだけの現金を下ろして、管理をしていました。こうすると、自分がこんなにも使っているという意識を持つことが出来るように思います。
なぜでしょうか。目に残っているお金が見えることで、今週はこれだけで生活をしなくては!みたいな感覚を大事にしていました。
 
でも、カード払いが主流なスウェーデンでは、逆に現金だけだと困ることも出てきました。
なので、最近はカードで払うことが増えてきました。
 
 
それに伴って、前回の記事でも書きましたが、毎月の予算に基づいて、家計簿アプリで管理し、購入するたびにすぐ入力をすることで、どれだけその月に使ったか、把握することが出来るようにし、お金の管理をカード払いでもしやすく出来るようにしました。
でも、あまり金銭感覚が身に付く前にカードを持ってしまうと、クレジットカードが魔法のカードになって、何でも購入できるって思えてしまうのもやっぱりちょっと怖いんじゃないかなって思うことも・・
 
(デビットカードだと口座にある分しか使えないので魔法のカードとなりませんが、簡単にローンを組ませてもらえるような金融機関も沢山あるので、お金を借りようと思えば借りることは難しいことではありません)。
 
 
銀行では既に現金を全く置いていないという銀行が増え始めました。
過去1,2年に、私はおつりをもらった時に出た10クローナ(150円程)をつもり貯金のような形で、貯めていたものがある程度貯まったので、(約1万円ほど!)口座に振り込みに行こうとすると、小銭を入金できるATMは町からなくなっていました。。。
 
そんな沢山の10クローナ達は、今回参加したフリーマーケットで役に立ったので、一安心(笑)
 
 

キャッシュレス化に備えて

 
キャッシュレス化で、便利になることで、更にお金を使いやすくなる傾向になるように私は思います。
 
改めて自分がお金をしっかり管理できるようにするために、
  • 金銭感覚をまずしっかり備えること。
  • 巧みな広告などが自分の膨大なデーターを基に作られたものであって、自分でそれを事前に理解し、改めて購入に至るまでにもう一度考えて、コントロールできるようにすること。
を改めて意識した上で、時代の流れに着いていけるようにしたいなと思ったこの頃でした。
 
 
読んで頂き、有難うございました。