Somewhere in the Arctic

北欧在住。家の窓からオーロラが見える、雪深い北極圏近辺でひっそり暮らしています

燃え尽き症候群になった私 - 転職までの道のり

燃え尽き症候群になった私の回復までの道を綴っています。

 

症状に至るまで

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休職期間の過ごし方 

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休職後、リハビリ職場復帰の時

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そして今回は、転職を考え、行動に移した時のお話です。

目次

 

 

焦ってはいけない

これは燃え尽き症候群になった方の体験を読んでも、また夫からも言われたことでした。こういう状態の時に転職は焦ってしてはいけないよと。


急いで職場に戻った人が再び同じ症状になってしまった話や、ついこの間まで日々の生活のことをする事もままならず、すぐに疲れてしまった私が、そして週10時間の短時間勤務で帰宅したら心身共に疲れてしまっている私に新しい環境で働けるのだろうかと不安な気持ちはありました。


現在の会社は、この状態の私を受け入れてくれていると思いつつも、実際はプレッシャーもありました。


同僚が言う、「元気になったら~~をやってもらいたい」、「もっと仕事が出来そうって思ったらいつでも言ってもらって良いからね。」という言葉。


彼女達は別に悪気もなかったのだと思いますし、静かに座って黙々と仕事をしているように見えたら、もう大丈夫じゃないのって思われていても不思議ではありません。

正直、やってきた仕事に深入りすることが怖い自分がいました。
客先の会社の名前を聞くだけで、何かびくっとしたり、同僚が別の会議室で仕事の案件を話している声が聞こえるだけで、動悸が激しくなる自分がいたり。
また同じ業務を始めたら再び前の状況に戻ってしまうのではないか。

以前みたいに毎日、毎月、毎年の決まった締め切りに追いかけられながらの仕事は、もう出来ないんじゃないかと。そのプレッシャーに耐えられるのだろうかって。

リハビリ期間として仕事をしていた時には、カウンセラーの人とも事前に相談して、締め切りに追われる業務は外してもらっていました。
私の業務は1年を通して既に何年も同じように決められた締め切りがあり、これをこなすことが出来なければ、正直、今の業界で働き続けることは実際厳しいなと考えていました。

燃え尽き症候群になった人たちは復帰する際に、今までとは全く違った業界で仕事を始めて、それからは元気になったという話も聞いていましたし、転職を焦っては行けないと思いつつも、今いる環境から離れれば、また元気になるのではないかと思う自分もいました。



譲れない条件は何か?


転職するにあたって、どんな条件でも呑むから働かせてください!というスタンスでは、また燃え尽きてしまうと自分でわかっていました。

私が転職できるなら譲れない条件は何だろう。

もしその条件を呑んでもらえないようなら、今の所で短時間勤務で、より回復するのを待った方が良いのではないかと考えていました。

 

私が譲れない条件と思ったのは、

  1. 同じ職種の同僚が職場にいること。

    燃え尽き症候群になってしまった職場は、当時はそれぞれが違った役割の仕事をしていて、会計、経理関係に関して相談したいと思っても身近に相談できる相手がいませんでした。

    まだこの国で、そしてこの業界で仕事を始めて数年しか経ってない状況で、周りに助けを求めたり、相談できる人がいなかったため、本当に正しい判断をしているのか不安になることが多々ありました。だからこそ、次の職場では同じ職種の同僚がいて、お互いに相談できたり、分からないところを聞いてもらえたり出来る環境だったらいいなと思いました。

  2. スウェーデンの職場に欠かせない「FIKA(フィーカ)」休憩があること。

    今までも転職を繰り返してきて、自分の中でこれは譲れないというものがどんどん絞られてきました。
    以前書いた「転機を繰り返してたどり着いた自分らしくいられる場所」という記事でも書きましたが、スウェーデンの職場には午前、午後とそれぞれお茶休憩の時間があり、その時間には仕事を置いて、共有スペースにみんなが集まって一緒にお茶を飲みながら15分ほど休憩をします。

    フィーカが義務付けられている職場はスウェーデンは結構多いため、フィーカ休憩がみんなである職場がいいなと思っていました。
    自分一人で休憩をこまめに取れと言われても性格上中々難しく、一人で休憩を取るぐらいなら、早く帰りたいと思っていたし、またそういった習慣がその当時働いていた職場ではありませんでした。
    義務付けられているとまではいかなくても、会社の習慣としてあるなら、意識的に休憩を取るのではないかと考え、譲れない条件にしたいと思っていました。

     

  3. 同じ業界で仕事を探すなら、自分の部屋がある職場

    会社のサイズは地域にも寄りますが、私の住んでいる場所は小さな町なので、各個人が部屋を持てる環境の会社も沢山あります。
    なので、やはり静かな環境で集中して出来るよう、自分の部屋があるオフィスが贅沢ではあるけれどもあればいいなと思っていました。

    人はそれぞれで全ての人が急に話しかけられて、すぐに対応できるとは限りません。

    私は一度話しかけられたりすると再び集中して仕事に戻ることが難しかったり、隣で電話で頻繁に話す同僚がいると仕事がスムーズに進まないことがありました。特に燃え尽き症候群になってからはもっと敏感になってしまいました。

    自分のパフォーマンスを保つためにも仕事する環境はとても大事な条件だと思います。


その会社に合ったCVを作りつつ、Linkdein のアップデートを

 

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夏休み中
に普段やっていることから距離を置いてみて、ゆっくりと改めて考える時間が出来て、ちょっと求人情報などから興味がありそうなものをいくつかピックアップして、CVを作ってみました。

日本、そしてスウェーデンで転職活動をし、転職をいくつか繰り返していますが、その経験で学んだことの1つに、CVはその会社の条件にあるように毎度作り、Linkdeinには自分が働いている業界で広く当てはまるようにアップデートするようにしています。

そんな中、スウェーデンは夏休みを取る人が多く、動きはゆっくりではありましたが、いくつかCVを送った会社から返事があり、幸いにも一社から電話インタビューの依頼、またこのタイミングでLinkdeinへリクルーターから「この仕事に興味がありませんか」と連絡を頂いたことがきっかけで、漠然と考えていた転職活動が急速に進み始めました。

 

リクルーターとの面接

 

スウェーデンではリクルーターから声をかけてもらったことがきっかけで転職したという話を聞いたことが何度かありました。

採用の過程を任されている人材派遣会社の人が、応募してくる人たちだけでなく、自分達からも候補者を探すために、その人達がよさそうと思った人を何人か見つけ、連絡を取って、「こういう仕事に興味はありませんか」と連絡をする担当がいて、この人たちをリクルーターと呼びます。

 

日本でLinkdeinがどれぐらい使われているのかあまりわかりませんが、スウェーデン、またヨーロッパ圏はLinkdeinを見てこのようにリクルーターの人たちがアプローチをしてきたことがきっかけで、または自分からアプローチをかけて転職をしたと言う話は私の周りでもいくつか聞いたこともありますし、よく使われている方法ではないかと思われます。

実際に聞いた話はIT業界の人が多く、私もLinkdeinにプロフィールを載せていたことからいくつかお話を頂いたことはありましたが、タイミングや条件が合わず、前に話を進めたことはありませんでした。

今回実際に会って面接をしたのは初めてでした。

せっかくだから会って話だけでも聞いて、そして聞いてもらおう。

面接の練習と思って行ってみようという気持ちで臨みました。


この面接では、自分が燃え尽き症候群になったことを正直に伝えようと思っていました。偽って、もし採用されたとしても自分が苦しくなるだけ。

正直に伝えて、それでダメならまた前に進むだけだと。

 

そして面接へ向かいます。



次回へ続きます。

ここまで読んで頂き有難うございました。

 

 

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