Somewhere in the Arctic

北欧在住。家の窓からオーロラが見える、雪深い北極圏近辺でひっそり暮らしています

時間の流れをふと考えて2020年振り返り。そしてこれから

年の区切りがあるっていいなと思えた2021年の始まり

 
1年が約365日かけて巡ると発見したのは今から約6,000年前の古代エジプトの人らしい。星の見え方が約365日で一回りしていることをこんなにも前の人達が発見していたなんて本当に凄い大発見。

地球が約365日かけて太陽の周りを一周するということを発見し、でも古代エジプトの人たちが作った365日のカレンダーが少しずつずれてしまっていることに気づいて、約2,000年前に、4年に一度、「うるう年」を作ることで調整することにしたってことが今でも続いているって思うとなんだか、時の流れってつながっているんだなってしみじみと感動してしまった。

 

そんな時間の流れについての子ども向けの面白いページを見つけました。
とてもわかりやすく書かれています。

1年が約365日だと発見したのはどこの人? ★ 時のハテナにせまる!! ★ キッズタイム ★ 時と時計を楽しくまなぼう

 

普段生活している中で、季節を感じたり、月を感じたり、時間を感じてそしてそれに沿って毎日を当たり前のように過ごしているのだけど、なんか今回は初めて2020年から2021年に変わったことでなんか「2020年、終わってくれたよ」とほっとした気持ちになったような気がします。

もちろん気持ち的な問題なのだけど、年が変わったことで、「今年はこうしたい」とか、いい年になりますようにとか挨拶しあったりすることで、「さあ、また仕切り直して頑張りますか」みたいな気持ちにさせてくれるから不思議なものです。仕切り直しって大事。

 

振り返り

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(年明けに1カ月以上ぶりに見た太陽)


2020年は多くの人にとって思ったようにいかなかった年になったかと思います。

コロナに始まってコロナに終わった。そんな一年でした。

終わりが見えていると人は頑張れるのかもしれませんが、まぁ、こう終わりが見えないと、この変化をどのように受け止めたらいいのか、また知らず知らずの間にストレスが溜まっていった方も多いのではないかなと思います。

 

少し思い返しながら自分自身の2020年をカテゴリー別に振り返ってみたいと思います。

 

仕事

2019年に仕事が原因で燃え尽き症候群になって、普段の生活もままならくなるまで体調を壊し、休職。

やはり同じ職場では回復がなかなか難しいと思い、新しい会社に転職してからの1年を駆け抜けた年でした。

正直転職した時は怖かったけど、仕事とプライベートのバランスを取って今まで以上に体調に気を付けなければという意識が生まれました。でもパンデミックが来てからも仕事は何かと忙しく、勤務時間はただ仕事に没頭した年となりました。

会計関係の知識も、また新しい業務も転職したことで更に学び、身についたことも多く、少しずつ成長できたように思います。

 

担当している顧客とのメールや電話のやり取り、お役所へ提出する書類を書いたりするのは常に難しいなって頭を悩ませています。

スウェーデン語のチェックは誰もしてくれませんから、沢山の人のメールのやりとりやネットなどで色々調べてメールを書いても、常に迷いがあって、誤解されないだろうか、失礼な書き方をしていないかとか考えたり。

各国のビジネスメール事情を詳しく知っているわけではありいませんが、スウェーデンは結構フランクで、正直フランクすぎて「えっ?!」って思うこともしばしば。
社外の人からその人が受け取ったメールをただ転送してきて要件が書かれていなかったりということも結構あって「これって、こうしてほしいってことだよね?」みたいなことを考えて悩んだり。私の感覚では最初はちょっと失礼なんじゃないかなって思ったり、どうしてほしいのだろうって考えてました。

コミュニケーションの勘違いで勝手にやったって思われたくないので、「これって支払っていいってことですか?」みたいに今は聞けるようになったけど、最初は何度も聞いたらお客さん、どう思うかななんて考えて時間が過ぎていったことも。。

逆に、フランクな人が多い中でもお役所に提出する書類とか、監査の人に送る書類を書いたりする場合は、こんなスウェーデン語あるんだ?っていうぐらい普段では使わないフォーマルな単語や言い回しがあったりで、難しい。

メールや書類、電話でのやり取りを通して「あ、外国人だな」ってわかるのは仕方ないことですが、仕事はちゃんと任せられるって思われるよう自分なりに試行錯誤して、お客さんにあったように対応出来たらいいなと毎日考えて仕事をするものの、いつも手探りです。これはでも国に関係なく信頼関係を築くには必要なことですよね。

パンデミックに伴って色々な経済対策が行われていますが、2020年の後半は、次々と新しく出てくる経済支援対策へ顧客が必要とする情報をキャッチし、申請するという機会が沢山あり、日々変わる新しい情報や法律を理解して仕事ができるよう、緊張して仕事をしている自分がいました。まだしばらく続きそうですね。

風邪の症状が少しでもあれば休んで下さいと国も言っているので、心身ともに優れない時は、思い切って休んで沢山寝て、バランス取り直して、保つようにしました。年もあるのだろうけど、以前のようにはもう働けないなと思うし働いてはいけないのだと言い聞かせて。

ストレスとうまく付き合うにはという記事に具体的なことは書いていますが、バランスを保つための色々なことを思い返しては、気を付けて生活するようにしました。

 
仕事内容としては、以前よりも更に深い知識が必要な業務内容、そしてその分野に経験や知識のある上司や同僚と一緒にすることができて、思い切って転職して本当に良かったなと思います。

 

生活

 パンデミックの影響もあり、飛行機にも電車にも乗らないで1年経ちました。
今までは当たり前のように年に数回飛行機に乗っていたので、不思議。スウェーデンの北の果ての地から出ることなく1年が経ったのは初めてだと思います。

旅行に行けなくなり、日本に帰国できなくなりと、今までできていたことができなくなり、もちろんそれはそれで残念なのだけど、その代わりに地元で色々な発見が出来たり、今まででにない身近な気づきもありました。

友人と会える機会が少なくなったり、一緒に外でおいしいものを食べに行ったりという時間は減ってしまって、地元のレストランやカフェも長期休業宣言をしたりと今後の回復が心配ですが、また感染を心配せず気軽に会える日々を楽しみに頑張りたい。

ジムもいけなくなり、歩くことで運動、そしてリフレッシュ。夫との共通の趣味は散歩と言えるほど、二人で人手のない森などを歩いては歩きました。ちょっと家の周りの同じコースばかりで飽きてきたけど。。

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(最近の散歩道)

4年ほど愛用しているFitbitで、歩数を毎日1万歩達成するよう歩けるよう意識し、2020年の平均歩数は9800歩。ちょっと平均歩数として1万歩達成出来なかったのは残念だけど、身に付けていることで意識して歩くので、買って良かったなって思います。
友達に教えてもらって、ボルダリングに初挑戦。近くにボルダリングジムが出来て、施設も広いし、密にならないし続けられたらと思っていたところ、更に規制が厳しくなってあまり回数は行けず。残念。

 

ご飯は作る情熱があまりわかない一年でした。同じような献立ばかりで、なかなか変化のある、こんな料理が作りたいと思う気持ちがあまりでませんでした。料理が好きと思っていたけど、ちょっと落ち気味。家では日本食ですか?と聞かれることもよくありますが、和食という和食もあまり作らなかった。冬は相変わらず鍋が大活躍だけれど。といってもスウェーデン料理でもない冷蔵庫にあるもので作る多国籍料理。毎日献立を考えるのが難しい・・

 

大好きな祖母が天国へ旅立ってしまった2020年。いつでも応援してくれていた祖母。

2019年に日本に帰国したときに会いに行って、2020年も会いに行くからねっと言っていたのに会えなかった。

まだ実感がわかないし、信じられない。会いたいな。

 

 

趣味

もともと家で過ごすことが好きなので、趣味は相変わらず。本もたくさん読んだし、スウェーデン語のオーディオブックにも初めて挑戦してみた。あとは音楽をかけながらブログを書いたり、素敵な暮らしを紹介しているYoutubeも色々みたり、ジムでやっていたヨガの代わりに、Youtubeでヨガをしてくれているチャンネルにもよく利用させていただきました。あと海外でも聴ける日本のラジオを見つけて、ラジオをかけながらご飯を作ったりするのも楽しい時間だった。

週末は夫と二人でお茶会。コーヒーと何かおいしい甘い物を一緒に食べるのが楽しみに。近所のおいしいケーキ屋さんでケーキを買ってきたり、自分で作った中ではチーズケーキや、豆腐を使ったティラミス、豆乳で作った寒天プリンなどもおいしかったので何度かリピートしたおやつとなりました。

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(近所のケーキ屋さんのケーキ。美味しかった)



おいしいスープを発掘するのが楽しみになって、たまに一人でランチにおいしいスープを提供してくれるカフェに行ったりするのも楽しみだったけど、規制が厳しくなってきて休業が相次ぎ行けなくなり残念。

こちらでよくしてもらっている友人がおいしいごはんを振舞ってくれたり、一緒に家でお茶したり、日本語でたくさん話したりできたことは、楽しい時間で、こんな時期だったからこそ会える有り難みを更に感じれたし、沢山元気をもらいました。

パンデミック前に外でランチやお茶をして会っていた友人とは、代わりに外を散歩しながら会ったり、また夏は外にコーヒーを持って行って海辺まで行ってピクニックシートを敷いてそこで座ってお茶したり。
会える回数は減ったけど、お互い納得のできる会い方を模索して、会えてよかったな。

 

これから

 さて、今年でスウェーデンという国に移住して10年目に入りました。

日本でお正月を10年過ごしていないので、正直日本のそういったお正月の感覚もなくなりつつあります。スウェーデンでの年越しの仕方に慣れてきて、それが自分の中で普通になってきたのだと思います。

この10年の中で、スウェーデン人でもない、そして日本人としての感覚もずれていると感じることやそういわれたこともあり、自分のアイデンティティを考えたり、私は何人?と自分に問いただすことがやはり海外に住んでいて何度もありました。

周りには自分と境遇の似た人と出会うことが少ない分、そう思うことは仕方がないことだと思っていますし、それは海外に住む、多くの人が通る道なのかなと思います。

そんな時、夫はいつも「君は君で、みんな地球人だよ」と言ってくれることがなんかふっと笑えて、励みになりました。

自分らしいというのは何かと考えるのは難しいですが、ただ自分が心地よいと思える範囲で、今住む社会に属しつつ、そしてカテゴリー別に分けて何人とか考えるよりも、大きく地球の人!と思えると、なんか少し気が楽になりました。

年が明けたころに上がる花火を見て2021年の幕開けをお祝いし、新たな気持ちでまた、一年頑張ろうという気持ちになりました。

大きな目標などはありません。ただ毎日自分を良い状態でいられるようメンテナンスし、周りの大切な人を大切にし、普段の生活の中での小さな楽しみをたくさん見つけ、地球人として、元気にまた一年を過ごせたらいいなと思います。

 

ここまで読んでくださり、どうもありがとうございました。
今年もマイペースで更新していきますので、遊びに来てくださると嬉しいです。
今年もどうぞよろしくお願いします。

 

 

お題「#この1年の変化」