暖かいカナリア諸島の記事の途中ですが、2月の始めに、ヨックモックで開催される冬のお祭り、ウィンターマーケットに7年ぶりに行ってきたのでそのことについて書き留めておきたいと思います。
ヨックモックウィンターマーケットへ
7年前に行ったときの記事はこちら。
arcticmaricorima.hatenablog.com
ヨックモックという北極圏域に位置する小さなスウェーデンの町で毎年2月の1週目に開催されるお祭り、ヨックモックウィンターマーケット。
初めて訪れた7年前は異例の寒さのマイナス40度以下を記録し、寒過ぎて正直しっかり楽しみきれなかったのです。
その後も毎年このお祭りの時期は、ホテルも1年前から予約がいっぱいになってしまうし、交通渋滞、または寒さで交通が乱れる可能性もあるため、なかなか足を運べずにいました。
ですが、今回は日本からの友人が一緒にヨックモックウィンターマーケットに行ってみたいと言ってくれたことから、7年ぶりに再びお祭りに一緒に行くことになりました。
ヨックモックって?
ヨックモックは北極圏に位置する小さな町の名前です。
日本ではYOKUMOKUというつづりで、お菓子メーカーの名前として知られていますが、実は創業者の方がスウェーデンのこの小さな町、ヨックモックを訪れたことから名付けられたそうです。
東洋経済オンラインに詳しい内容の記事が書かれています。
どんなお祭り?
ヨックモックウィンターマーケットは歴史あるお祭りで、2019年で414回目を迎えました。
今年のポスター
(from Jokkmokks Kommun)
ヨックモックは現在人口約5000人の小さな町ですが、このお祭りの時期は約7,8倍以上の人がスウェーデン国内、そして海外からも訪れます。
2017年のデーターによると、約46000人が訪れたとのこと。(ヨックモック観光局より)
ヨックモックの町の中の至る所でイベントがあり、町の人々が一体となって開催されるお祭りで、開催場所は地元の学校、会社、教会など色々。原住民族サーメ人の方々が作られる伝統工芸品、また北スウェーデンならではの食べ物、手工芸、音楽や展示など楽しみ方も様々。
外でもトナカイのレース、犬ぞり体験、雪や氷で作られたオブジェやランプなども見たり、体験することができます。
前夜祭にも参加
開催前の前夜祭にも今年は参加してきました。
前夜祭は2月6日の夕方17時半から。
私達は、北スウェーデンの入り口の町、ルーレオ(Lulea)から長距離バスに乗ってヨックモックへ向かいました。乗車時間は約3時間。
バスのチケットは事前に長距離バス会社(リンクLänstrafiken Norrbotten)から買えますが、席の予約が出来ないため早めに行くことをおすすめします。
アプリから買うと通常の10%オフで買うことが出来ます。
前夜祭の時の気温はマイナス30度。
ヨックモック名産のヨックモックソーセージや、スープなどが無料で配布され、冷えた身体を温めてくれましたが、ただ屋外で立ってステージを長時間見るのは寒すぎてちょっと限界。
この日は早めに切り上げて休むことにしました。
マーケット開催日初日
開催時間は10時から。この日はマイナス20度前後。
地図を片手に、外で出店されるお店や、また町のあちこちに広がる会場を色々回りました。
野外マーケットの様子
湖の氷の上でトナカイレース
原住民族サーメ人の方々とサーメ人の方々が所有するトナカイによるパレード
屋台で美味しそうな焼き魚を見つけました。
友人とシェア。
寒いのですぐ冷めてしまうので急いで食べました(笑)
そのほか、トナカイやヘラジカのソーセージ、サーモンも販売されていました。
日本から訪れた友人は、手工芸に興味のある方で、マーケットの各地で販売される数々の手工芸を見ることが出来て、とても喜んでくれました。
またヨックモック発祥のオーガニックスキンケアブランド、Care of Gerdは現地で取れたベリーを使ったスキンケア商品をヨックモックの工場で作っているのですが、こちらの工場直営販売店にも初めて訪れることができました。
友人は日本へのお土産にリンゴンベリーのハンドクリームをお買い上げ。
私はこの地域に住んで8年目。ちょっと慣れてきてしまっている面があったのか、友人の新鮮な反応に、改めて自分の住む地域の良さや魅力を再確認出来る訪問となりました。
行ってみたい!と思われた方
ヨックモックウィンターマーケットへ行ってみたいと思われる方は、早めの計画をおすすめします。
ヨックモック自体は小さな町のため、ホテルやユースホテルは早めに予約が埋まってしまいます。マーケットの時期は、地元の方が家や一室を貸し出したり、また学校などの公共施設も宿泊施設として開放されるので、そういった場所に泊まることも可能です。
ですが、遠い日本から長旅で来られた上に、共同宿泊施設で泊まるのはちょっとと思われる方には、ヨックモックで宿泊場所が見つからない場合は、少し離れた町で宿泊施設を確保し、日帰りでウィンターマーケットを訪れるという手段もあります。
自力で来られる方は長距離バスを使われることをおすすめします。
マイナス30度以下になることもよくあるヨックモック。車で行かれる方もいらっしゃいますが、道中に寒さや交通状況から、車が動かなくなったりして引き返した、身動きが取れなくなってしまったという話も何度か耳にしたことがあります。
一面の雪景色は綺麗でため息が出るほどですが、もちろん寒いので、防寒はちょっとやりすぎかも?ぐらいが丁度いいかもしれません。足から冷えてくるので、靴はとても大事!
それとは反対に室内はとても暖かいので脱ぎ着出来る服装で来られることをおすすめします。
以上、ヨックモックウィンターマーケット2019年レポートでした。
今週のお題「雪」