Somewhere in the Arctic

北欧在住。家の窓からオーロラが見える、雪深い北極圏近辺でひっそり暮らしています

新しい趣味を始めたり、気付きがあった夏休み 2020年

 

 

去年の夏を思い出させてくれたはてなさん

はてなさんが、ご親切に「去年はこんな記事を書いていました」と連絡してくれたことをきっかけに、去年の夏の記事を読んで、色々思い出しました。

 

arcticmaricorima.hatenablog.com

今年は去年とは全く違った夏休みの風景に。

 

 街に溢れるノルウェーからの観光客を見かけることはもちろんありませんでした。

7月の時点ではノルウェーからスウェーデンに入ることは今の状況ではまだ許されておらず、キャンプ場などでよく見かけたノルウェーのキャンピングカーも見かけることは無く、スウェーデンからの車のみでした。

(ノルウェーは一部のスウェーデンの地域のみ(感染者数が少ない地域)は旅行しても良いと7月10日に政府が会見を行いましたが、北スウェーデンのエリアは来てはいけないことになっています。)

 

レストランやお店も開いているところもありますが、時間短縮しているお店が殆ど。

毎年夏に休業しているカフェやレストランも去年よりも更に長い期間休業していて、きっとお店を空けてもプラスにならないことを考慮して長期間閉める決断をされたのだと思います。

秋になる頃には少しずつ通常営業に近づけるよういい方向に流れが向かっていって欲しいものです。

 

 

初めての長期夏休み

私はスウェーデンに来て初めての4週間の夏休みを取りました。

 

スウェーデンでは4週間の夏休みを取る権利はあるものの、それはもちろん職業や会社によっても異なります。全ての人がもちろんそうというわけではありません。

 

今までの仕事では、夏がハイシーズンだったり、また代理の人が誰もいないので、休めば休むほど、戻ってきたときの仕事の量を考えると休めなかったりと、中々長期で夏に休暇を取ったことがありませんでしたが、今回は初めての4週間の夏休み。

当初は日本に行くことも考慮して4週間取っていましたが、それもキャンセルになり、遠出することなく、こんなにゆっくり地元で夏を過ごしたことも初めてだったように思います。

 

もちろん旅行にいけないことも残念にも思いますが、今回のこときっかけに新しい気付き、そして新しい趣味も夏休みに始めることができました。

 

新しい趣味を始めました

 

日本行きの旅行がキャンセルになった時から、夫と、「何か新しく地元で夏に楽しめることがしたいね」という話になり、ミニカヤックを思い切って購入しました。

これなら密にもならないし、2人で一緒に出来て運動にもなり、また馴染みのある町でも水側からいつも立っている陸の方を眺めると、違った景色が楽しめるのは面白そう。

 

私達は車を持っていないため、車がなくてもどうやったらカヤックを運んで近くの湖までいけるか、また事前にアパートの倉庫にも入るかなども量った上で、一番小さいサイズのカヤックを2つそれぞれに購入しました。

 

カヤックにも色々な種類がありますが、私達が購入したのは「シットオンカヤック」といって、船体の上に座るタイプのものになり、海などで見られるカヤック(シーカヤックと言います)のように、コクピットの中に座り込み固定されるタイプではないので、自由に身動きが取れます。

ですが、シーカヤックと比べて接水面積が広いので水の抵抗を受けやすいため、穏やかな湖での仕様に適しています。

 

私達がこのタイプを選んだのは、まずお値段がお手ごろだったこと。

そしてサイズが小さいものもあったので、車が無い私達でも小さな台車を購入すれば、カヤックを自分達で引いて、歩いて近くの湖まで移動が可能だと思ったことからでした。

 

近くの湖でまずは練習開始。

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違った形でいつもの景色を眺めれるのは新鮮な気持ちでした。 

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慣れるまでは、パドルの使い方が上手く出来ず変なところに力が入り、筋肉痛になりましたが、少しずつ慣れてきて、長時間でも漕げるように。

 

ただ漕ぐだけでは疲れてしまうので、休憩のための準備も忘れてはいけません。

水分補給はもちろんですが、道中で休憩して美味しいものを食べることも楽しみの一つ。

 

サンドイッチを持っていって、水辺に停めて、サンドイッチ休憩をしたり、ビーチでピクニックをしたり、また海まで出る長時間ツアーを実行したときには、街にあるギリシャ料理屋さんが、屋台を出していたので、そこでごはんを食べて充電。

いいお天気で、またギリシャの音楽が流れていたり、ちょっと外国にいるような雰囲気を味わえました。

 

 

行ったことのない地元の森や山へ

 

限られた休みだとあまり時間もないので、旅行に出かけたり、親戚を尋ねたりと、計画していたことだけをすることで休みが終わってしまっていました。

今回は、ゆっくりする時間があったことから、近くにある小さな村、また自然保護区域にも、足を運んでみました。

夏休みの1週間は車を借りることが出来たので、車でないといけないような場所に行こうとなり、借りている間は車で森や山に出かけました。

 

自然にこういう岩の重なりが出来たと思うとただただ凄い景色。

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 道中でトナカイにも遭遇。立派な角をお持ちです。

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大きな川。流れも急でちょっと怖かったです。
鮭も釣れる釣りスポットなのだそう。

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チーズ農園を経営されている方が夏の間はカフェもやっていて、コーヒーを買って外で飲んでいたら、だだっとヤギがこっちに走ってきました。
広い敷地にも関わらず、いつも密集して歩いているのが可愛かったです。

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オレンジのベリー。クラウドベリーも発見。

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異なった視座におかれたことで、新しく見えてきたもの

2020年が始まった頃には想像もしていなかった視座に置かれた今。

改めて近くにあったにも関わらず、気付いていなかった周りのものがもっと見えてきて、そして忙しいと思って出来ていなかったことを丁寧に進めることが出来た夏休みになったように思います。

 

青空を眺めて大きく深呼吸。ただ今を感じる。

短い夏を満喫できたように思います。

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もちろん食べたいと公言していたアイスも食べましたよ。

ビエネッタ、やはりチョコがパリパリしていて美味しかったです。

arcticmaricorima.hatenablog.com

暑い毎日が続きますが、皆様どうぞお気をつけてお過ごしください。

読んで頂き有難うございました。