(image from https://www.doktorn.com/ )
3月にひどい風邪にかかってから、その際に新型コロナウィルスに感染していたのではないかと思っていたものの、当時はまだ私が住む地域には広がっているという情報も少なく、本当にひどい症状ではないと病院でも診てもらえない、ただ自宅にいてくださいと言われると聞いていたことから、家で約2週間寝込み、その後も咳が続き、肺がなんか痛いなと思うような日々が続き、完治というまでに大分時間がかかりました。
が、その後もずっと気をつけていたものの、「もしあの時に感染していたのかな。もしかしたら誰かに移している可能性もあるのでは」と言う思いが頭の片隅にずっと残っていて、実際の所どうなのだろうかと気になっていました。
先月、町の薬局Apoteketが、オンライン診療医療所、Doktor 24と提携して、新型コロナウィルスの抗体検査が私の街でも受けられるとの情報が入りました。
大きな都市では病院で無料で抗体検査をしてくれるという話も聞きましたが、地方である私の町では、そういった情報は公共の医療機関からはまだ先という情報しかなく、もしお金を払ってでも抗体検査が受けてみたいと思っていたところ、Doktor24では有料で抗体検査が受けられるということで、時々ウェブサイトを見ていたものの、しばらくは予約がいっぱいと表示されるだけで、空いている時間がなかったのですが、7月の始めに再度ログインして確認してみると、7月の中旬の日程が一日空いていることがわかり、すぐに予約してみました。
予約の際に、抗体検査料金590kr(日本円で約7000円)をオンラインで支払い、予約が完了。
手順としては、
- オンラインで時間を予約
- 予約した日時に提携している薬局で、イムノクロマト法といって、指に細い針を刺し、少量の血をキットにたらしてテストしてくれる。5分ほどで終了。
- 10分その場で待機したあと、自分のスマートフォンのカメラでキットの血をたらした場所を撮影し、予め送られてきたリンクに写真を添付し、あといくつかの質問に回答し、その結果を送る。リンク先は自分のマイナンバーと紐づけられていて、携帯で本人確認認証が行われた上で送信が可能になります。
- 私の場合は写真と質問の回答を送って、約1時間後に検査結果が指定のリンク先に送られてきました。
以上、薬局についてから検査結果がわかるまで約2時間かかりました。
オンライン診療でわかるのかなと受けるまでは少しドキドキしましたが、ちゃんと薬局で実際に担当者が消毒して、針で指を刺して、血をキットの上にたらしてくれ、その後の説明も丁寧にしてくれたので、予約、検査の送信、結果の連絡は自分でオンライン申請でしたが、安心してテストを受けることが出来ました。
私の結果は陰性でした。
今回の検査では、IgM値とIgG値が測定できるものでした。
IgM値とIgG値はどちらも新型コロナウィルスの抗体を表す数値で、IgM値は比較的最近抗体が出来たことがわかる値で、こちらが陽性だった場合、心配であればPCR検査を受けた方がいいとのこと。
IgG値は抗体が出来てから3,4週間経つと現れるもので、新型コロナウィルスの抗体を獲得していることを示すものと言われています。
現在も次々と新しい研究レポートが出ているようで、かかっていても抗体がついていない可能性もある、もしくは抗体があっても数ヵ月後にはなくなってしまうなどの報告も出てきていることもあることから、どちらの結果であっても注意が必要なことには変わりません。
ですが、陰性という結果にあの時のひどい風邪は新型コロナウィルスではなかったのかとずっともやもやしていたものがわかり、すっきりとしました。そして今まで気をつけていた自分なりの対策が功を奏していたのかなと思うことも出来ました。
私は地方に住んでいることもあり、選べば人ごみを意識する事で避けられる環境に住んでいることから、完全に自主隔離などはせずに過ごしてきました。
ですがその生活の中でも、手洗い、アルコール消毒、人ごみは避ける、出来るだけ公共交通機関を使わず歩く、自転車を利用する。
そして食料などの必要な買出しはマスク、手袋着用、人との距離を開けて行動するなど個人で出来ることは続けてきたので、陰性だった今、これからも同じように引き続き気を引き締めて、気をつけていかなくてはいけないなと改めて考えるいい機会になりました。
私の上記の体験は現在住んでいるスウェーデンでの検査でしたが、日本でもクリニックなどで行える場所が増えてきているとのことですので、興味のある方は是非探してみてください。
読んでくださりありがとうございました。
ノーベル賞を受賞された、山中教授の発信されているサイトには、わかりやすく情報がまとめられていますので、こちらにもリンクをシェアさせていただきます。