Somewhere in the Arctic

北欧、在住10年目。家の窓からオーロラが見える、雪深い北極圏近辺でひっそり暮らしています

明るい未来を描く83歳のお客さん

私は現在会計事務所で会計の仕事をしています。

担当しているお客さん達は年齢層も業界もばらばらですが、中小企業を中心に彼らの経営する企業の会計管理を担当しています。

 

そんなお客さんの中の一人に現在83歳で現役で会社を経営され、店頭に立ち、また自分で日ごろの簿記関係もパソコンを使って行い、まとまったところで私のところに持ってこられる方がいらっしゃいます。

 

もちろん年齢はこちらから聞きませんが、仕事上生年月日を見ることも多く、最初知ったときはただビックリ。

背中もピンっとしていて、歩き方もシャキッとしていて、まさか今年83歳になるなんて全く見えませんでした。

 

 

f:id:arcticmaricorima:20200924171630p:plain

 

彼と初めて会った時は、ちょうどコロナの感染者数が増えだした真っ最中。

 

皆さん、近くでのコンタクトは避けようと事務所に顔を出すことも避けられている人が多い中、私のオフィスに入ってきて、「初めまして」と握手を求められました。

 

私も反動でつい手を出してしまったが、あとで、久しぶりに握手をしたなと思い、私の上司が冗談っぽく、「コロナは怖くないのかい?」と彼に聞いたところ、「ふん、普段から免疫力をつけていればそんなものにはかからないさ」というような口調で返事をししていました。もちろん流行りだしたばかりのウィルスだし、まだ不透明なことも多く、何も根拠はないし、正直一番リスクの高い年齢層に属している人なだけに彼の発言にはちょっとビックリしたものです。


彼は健康に意識を向けた商品やトレーニング用品などを販売している会社を経営していて、普段から健康への意識がとても高いのでしょう。彼の姿勢からもそう感じられました。



そんな彼が、うちの上司に話があるから今から事務所に言ってもいいかいと電話がかかってきた最近のこと。

ミーティングが終わって、上司にどのような話だったかを尋ねてみると、

「はは、彼は本当に情熱に溢れているね。新しいビジネスアイデアを思いついたからもう一つ、新しい会社を始めたいんだってさ」と。

 

ただ、凄いって思うと同時に笑ってしまったけど、いい意味で笑ってしまったのであって、その言葉に自然と元気をもらいました。


83歳って年齢を聞くと、もう人生も終わりに近づいていて、自分だったらもう十分生きたななって思って満足していそうだけど、彼は今からまた新しいビジネスを始めたくて、それがきっと上手く行くって思っていて、相談にきて、手伝ってほしいと。

そのアイデアも健康に意識を向けたことに繋がるビジネスアイデアだったのだけど、彼を見ていると本当に今していることが好きなんだなっていう気持ちが伝わってくるし、また83歳の今からでも新しいビジネスを始めたい。まだこれからも新しい未来があるんだって思っているって思うと、素晴らしいことだなって思いました。

 

もちろん、その歳になってビジネスを始めればとかそういう話ではなくて、現実的には今のご時世、存続している会社でさえ厳しい状況ではあるのだけど、そうやっていくつになっても前を向いているという姿勢がとてもまぶしく感じて、なんかちょっと元気をおすそ分けしてもらって、会社を出たのでした。

 

                                                                     §

 

話は変わりますが、こちらの方も私が元気を頂いている、スウェーデンで有名な最年長ブロガー、Dagnyさん。
彼女のことはドキュメンタリー番組を見て知ったのですが、現在108歳。99歳の時にパソコンの勉強を始め、100歳でブログを始められました。現在もブログを書かれています。

 

スウェーデンの新聞 Expressenのインタビューに今年の4月に答えていたDagnyさん。
コロナウィルスが流行りだしてからも変わらずブログを更新し、ブログ友達がいるから寂しくないし、いつもどおりの生活を続けていると話されていた彼女。

 

www.expressen.seExpressenの記事より。
(「リスクグループにいるDagny。でも私は怖くない。ウィルスは私に噛み付いたりしないと思うし。」より)

 

 

そう思うと何を始めるにも遅いなんてないんだなって思えた最近のお話でした。

 

 

今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」