毎年感じるこの季節の変化
秋の森 (photo taken by me)
あっという間に10月も終わりに近づいている。
日の出が朝の8時近くになり、日の入りが16時過ぎに。
今朝家を出る頃には空は薄暗く、自転車の座席には薄い氷が張っていた。
はぁ、また長い冬がやってくるんだなと毎年思う自分に不思議な気持ちになる。
もうこの地に住んでもうすぐ7年が経とうとしているのに、相変わらずこの急な四季の変化に慣れず、毎年感じる嬉しさや戸惑いがある。
毎年この頃になると、どんどんと沈むのが早くなる太陽に戸惑い、またふっと吐き出す白い息に少し嬉しくなって大きく息を吐き出して白い息を確認したり、ちらちらと降る初雪に嬉しくなったり。
先週紅葉していた木が、今週見ると葉っぱが全部散って、地面は黄色の絨毯に。
あんなに明るかった白夜の空がどんどん暗くなり、昨日の帰り道には大きな満月や、星が沢山見えた。
こんな季節の変化は何年住んでいてもやはり驚いたり、感動したりするのだろうか。
季節の変化を毎年同じように感じ、気付き、あ、また冬がやってきた。あ、また夏がやってきたと思えることは、慣れずに新鮮な気持ちのままでいたほうがいいのかもしれない。
そしたら単調に思える毎日の生活も、ただ外に出るだけで変化が沢山の毎日に感じられるかもしれないと感じた秋の終わり。
そして、そんな季節の変化と共にやってきたいくつかの新しい私の小さな転機。
9月に新しい環境が色々とやってきた。
9月は個人的に色々な変化のあった月。
その1。兼ねてから希望していた通り、引越しをした。
スウェーデンの住宅事情は深刻で簡単に引越し先は見つからず、ここ何年か探していて、やっと引越しが出来た。
新築の小さな賃貸アパート。
入居まで見れないということもあり、正直迷いも大きかったけど、新しい環境にずっと変わってみたいと思っていた私達の希望をかなえてくれた私達の新居は快適で本当に引っ越してよかった。夫ともそういう話をよくしている。
サイズは前回から半分。60㎡から30㎡へ。
前よりも小さなアパートへ引っ越したいとは思ってはいたけど、半分までとは考えてはいなかった。でもせっかくならこの機会にチャレンジしてみようと、少しゲーム感覚に見たこともないアパートの契約をした。
この転機は全ての持ち物を見直すいい機会になったと思う。
沢山の物の管理やタスクが苦手な私達にとって、60㎡でも7年近くも同じ場所に住んでいると、知らずに今の私達の生活には必要のないものが、ただ家の中に”置かれている”だけのものが沢山あったということに気づいた。
物理的にサイズが半分になるという目の前にやって来る環境に向けての、所有物の見直しは、更に、「今の私には何が必要か」を考え直すいい機会を与えてもらったと思う。
小さな部屋に住む方の記事や本も色々参考にさせてもらった。
また機会があれば、自分のことも記事にしてみたいなと思う。
私は別にミニマリストを目指したりしてるわけでもないし、必要なものやお気に入りのもの、自分の生活を快適にしてくれるものは持っておきたいとは思っているけど、気付かずに既に持ちすぎていることに気付いた。
この過程を通して更に自分に何が必要かを改めて鍛えられたように感じた。
サイズが小さくなろうとも譲れなかったのは、景色の見渡せる部屋。アパートは見ることは出来なかったけど、設計図を見て、また建設中の建物を見に行っては沢山シュミレーションを考えながらアパートを決めた。
そして希望通り、景色は良好。町や山が見渡せ、朝起きると日の出を見ることが出来る。大きな窓からの景色に以前よりも更に四季の変化を感じることが出来るであろうこの部屋での生活がこれからも楽しみである。
その2。新しい言語を習い始める。
(Photo from Pexels)
ふっと、フリーペーパに載っていた記事が目に飛び込んできた。
「市からの免除で大人の方に中国語を教えます。」と。
スウェーデンのこれまでの主流な高校での選択語学は、ドイツ語、スペイン語、そしてフランス語だったが、最近になって中国語が入ってきた。
高校で中国語を学ぶ学生はいるものの、大人で中国語が学べる場所はこの小さな町にはなかなかない。そんな中、大人にも学ぶ機会をということで市から先着順で9月から春にかけて中国語を学べるという機会を与えてくれたのだ。
中国語には興味があったもののなかなか機会がなく、学んだことがなかった私。
そんな有難い機会、逃すわけにはいかないと問い合わせをしてみた。
クラス初日。
先着20名で始まった中国語クラスは色々な年代の方で教室はいっぱいだった。
定年退職して、夫婦で参加されている方も何組かいた。
それぞれ色々なきっかけから中国語に関心を持ち、この北欧の北の小さな町で中国語を習ってみたいと思って始めた人たち。
さて、どれぐらい上達するかが楽しみである。
その3。新しいジムへ。
2016年。インターンシップ先の会計事務所で、デスクワークの毎日に手が痺れて眠れないことがあった。
無給で仕事の経験させてもらっているといえども、体に影響が出て、マイナスになるのは馬鹿らしい。デスクワークばかりで全然体を動かしてないからだと、2016年の2月からジムに通い始めた。
ジム論は色々な所でも交わされているのをよく目に、そして耳にする。
家でももちろんトレーニングは出来るし、外でももちろん出来るのだが、寒くて雪深い季節でも言い訳が出来ないよう、そして毎月の会費に罪悪感を感じないよう、町で一番お手頃な価格のジムに通い始めることにした。
他のジムと比べると設備が少ないという人もいるけども、罪悪感を感じず、そして気候を言い訳にせず運動出来る場所という意味では私にはピッタリの所だった。
波はあるけども比較的継続して通うことが出来たし、自分の習慣として結びついたと思う。
そして2年と8ヶ月が経った今、現在働いている会社が契約しているジムがあるということで、そちらのジムに移ることにした。
病院と併設されているジムということもあり、最高年齢の方だと92歳の方が通っているらしい。確かにジムを見渡してみると前回の場所より、平均年齢がぐっと上がったように思う。地元のスポーツ選手も契約していることもあり、若くて鍛えられた身体の方たちも。年齢層は幅広い。
ジム開始にあたって、トレーナーとのミーティングがあり、どういう目標を持って、運動していきたいか、また設備の説明や、グループトレーニングの説明などもプランに含まれていて、確かに入ってまだ1ヶ月ちょっとだけど、以前の場所と違った環境を感じることが出来る。正しい使い方を教えてもらえるのは有難い。
お昼休憩にあわせた短時間でのグループトレーニングなどもある。
更に言い訳をせずに、どっぷりとジムにお世話になり、長い冬も身体を鍛えて乗り切りたいと思う。
その4。日経ウーマンの雑誌に掲載していただきました。
以前にキャッシュレス社会が急速に進むスウェーデン社会について、私が感じたことなどを記事にしたことを読んでいただいたことがきっかけで取材の依頼を頂きました。
arcticmaricorima.hatenablog.com
日経ウーマンは社会に出た頃から長年、読んでいる雑誌で、社会のことや、お金管理、手帳特集など、これまでに日経ウーマンから学んだことや励まされたことは、本当に沢山あります。
そんな雑誌の一部に関わることが出来る機会をいただけてとても嬉しく思います。
毎月、あんなに沢山の内容の特集を考えて、取材され、記事にされて、また締め切りまでに間に合わせて発行するという流れをされていると思うと、本当に沢山の方の力と思いがいっぱい詰まっているのだなと改めて、取材をして頂くことをきっかけに肌で感じることができました。
取材してくださった方も、しっかり下調べをして下さった上での取材、そしてメールのやり取りもとても丁寧に対応してくださり、とても気持ちよくやり取りをすることが出来ました。
日経ウーマン11月号、キャッシュレス時代のムダゼロ家計術という特集の海外在住女子のキャッシュレスライフという記事に載せて頂いています。
韓国や中国のキャッシュレス決済の比率の高さも知らなかったので、びっくりしました。そして他国の状況なども色々読んでみたくなりました。
手帳特集が大好きな私としては、本誌を参考にじっくりとまた来年の手帳や書き方などを考えたいと思います。
宜しければどうぞ読んでみて下さい。
ここまで読んで頂き、有難うございました。