Somewhere in the Arctic

北欧、在住9年目。家の窓からオーロラが見える、雪深い北極圏近辺でひっそり暮らしています

燃え尽き症候群になった私 最終回 - ストレスと上手く付き合うには

 

 

目次

 

「燃え尽き症候群になった私」を書いてきて


これまで、私が燃え尽き症候群になったことを綴ってきました。
今回が5回目の最後の記事になります。

私が何回かに渡って、私の体験をブログに書いてきたのには2つの理由があります。

 

1つ目は、いつかそうなったことを忘れるぐらい元気になった日が来ても、自分の中でその時感じたこと、またどうしてそうなってしまったかを忘れないため。

 

もう1つは、もし私と同じような状況になっている人が、私の体験談を何かのきっかけで読んだことで、その方自身が何か少しでも考えるきっかけをもし作れるのであれば嬉しいなと言う思いもこめて書いてみました。

 

燃え尽き症候群になった私のその後


前回の記事は面接に向かうところまででを書きましたが、現在はその時に面接に行った会社で有難いことに採用していただき、働いて5ヶ月が経ちました。

 

前回の記事

arcticmaricorima.hatenablog.com

 

新しい環境で働き始めるということは、どんなに健康であっても、色々な新しい人と出会ったり、仕事を覚えたりこなしたりすることに心身とても力を使います。

働き始めた1、2ヶ月目は、週末は力尽きて寝るばかりでした。
それで心身を充電させて、保てているような状態でしたが、今はやっと色々なことにも少しずつ慣れてきて、自分のペースをつかむことが出来、週末も自分のしたいことなどが出来るようになってきたように思います。

 

面接の際には採用してくれた上司に私が燃え尽き症候群になったこと、そしてどうしてそうなったか、などを話しました。また、こういうことがまだ出来ないなど、はっきりと今の段階でまだ技術面で足りないエリアなどに置いても正直に話しました。

後で、出来るなどといって、またキャパシティーオーバーになって、同じようになることが怖かったからです。

面接の際は「それならちょっと大変かな」という言葉があったので、「ああ、今回はきっと採用はないだろうな」と思って面接を終えたのですが、有難いことにチャンスを頂いたのです。

 

ストレスを甘く見てはいけない

 
ストレスによって働けない状態に至るまでにはかなりの時間を要します。ですが、一度そのような状態になってしまったら、そこから回復するまでにはそれ以上の時間が必要です。

実際に同じような症状になってしまった人たちで、働けない状況になってしまって、仕事に戻ることが出来ないまま何年も過ぎてしまったという人たちの話も聞きました。

 

現社会、何でも「ストレスです」と言われて片付けられがちのように感じますが、だからこそ、甘く考えてはいけないことなんだと今回の経験を持って感じることができました。個人個人で感じ方も異なる、目に見て量れないものだからこそ、自分で責任をもって管理することが大事なんだと改めて思うようになりました。

 

採用してくれた上司は、色々と気にかけてくれてくれ、何度か言われた言葉があります。

「君が、仕事でいっぱいいっぱいで、ストレスフルな状況が続いているときは、早めに私たちに手を挙げて助けを求めることがまず大事だ。だって私たちは君がどれぐらいストレスフルな状態に追われているのかということは、初期段階では見た目ではわからないからね。でも早めに言って貰えることで、助けることも出来るし、またそういった状況になる前に防ぐことが出来るだろう?君もそれを練習することが必要だよ」と。

 

 

励みになった本からの言葉

Opened Book Near Ceramic Mug

 

私自身、休職中にそういった体験を綴られた方のブログや、また本を読み、時には励まされ、またこれからの生き方についても改めて考え直すきっかけになりました。

 

その中でも、スウェーデンの精神科医の方が書かれた本の色々なアドバイスが、今の私にもとても参考になっているので、その中から少し、自分の中でよかったなと思う箇所を自分なりにまとめてご紹介したいと思います。

 

"Tillbaka till jobbet" 、日本語に訳すと「仕事に戻るとき」

www.nok.se

 

色々な体験談をもとに書かれていたり、また後半にはバランスを保つことの重要性を書いています。

バランスを保つって、本当に難しい。それは自分の中でも大きな課題です。

 

バランスを保つには

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  • 家でも仕事でもよく考えて計画する事が大事

    プライベートの週末の予定は沢山いれず、1つで十分なのではないか。もしくは一週間に1つの予定で十分なのではないかと問いただしてみる。

  • 自分の中にある「これをしなければならない」概念に気をつけよう。

    一日に、もしくは一週間に沢山のことを考えないことが大事と筆者は言っています。そのしなければいけない概念はどこから来ていますか?本当に今日しなければいけないのでしょうか?

  • 余裕すぎると思うぐらい余裕をもって仕事の計画をたてよう。

    他人からの無理な要望には「出来ない」と言うべき。自分に余裕がないとき、もしくは出来ないことには出来ないとはっきり言うことも必要。

  • 他人に対してではなく、自分に対して責任を持つこと。

    自分の直感を大事にするべきだなとこの病気になって改めて思いました。そういった直感を感じる感覚が鈍ってきているのであれば、休みを必要としているということだし、また直感や身体が反応するということは自分の身体がサインを出しているということ。そういった自分のシグナルに敏感になり、責任を持つこと。
    上司に言われたように、早い段階で自分のシグナルに気付き、助けを求めること。

 

バランスを保つために貯金する

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ストレスは自分のエナジー貯金のバランスが崩れることから高くなると著者は語っています。バランスを保つために、お金と一緒で、貯金と支出にメリハリをつけることが大事です。

 

エナジー貯金を増やすもの

栄養のある食事

睡眠

運動

社会的交流

活動的な休み(自分の好きなことをする)

受動的な休み(ソファーで横になる、テレビを見るなど)

自分が嬉しくなること

 

エナジー貯金を減らすもの

仕事からの高い負荷

人間関係の問題

経済的問題

負荷の高い要望

心配

 

この考え方に、なるほどと私は納得できました。疲れている時などは、何のエナジー貯金が足りたくて補う必要があるかなどを考えるようにするようになりました。
睡眠や受動的な休みは私の中では、その中でもとても大事な要素であり、疲れたなと思った時には少しでもいいので横になって休むようにしています。

 

身体からのシグナルがわかるように自分を鍛えること

ストレスの負荷が掛かっているよという身体からのシグナルを逃さないように鍛えることが大事です。負荷が掛かりすぎてくると、身体からのシグナルもわからなくなってきて、気付いたときには、私のように遅く、長期間休む必要がある状態にまで陥ってしまう可能性も出てきます。

早めに対策を練れるよう、そして自分の身体や心からのシグナルを感じられるように日々、自分の身体や心に耳を澄ませ、ほっておかず、対策を考えられるようにしましょう。


自分で境界線を決めて、出来ませんという練習をしよう

その時の状態に応じて、出来ないとはっきり言うことも必要なときもあると筆者は言っています。

自分にこう問いかけましょう。

「それをする時間は私にある?」
「誰のためにするの?」
「これは本当に私がすることなの?」
「それは自分において長い期間で見ても大事なことなの?」
「それは本当に私がしたいこと?どうしてしたいの?」

 

ただ、相手に「出来ません」というのではなく、

「とても手伝いたいのは山々だけど、私は今忙しくて、自分の仕事も間に合いそうにないから出来ないの。」

など、やはり人と人とがあっての仕事なので、言い方もとても大切なのではないかなと思います。

 

もちろん他人との歩み寄り、和解は仕事をするにあたって、とても大事だとも筆者は言っています。

 

例えば、自分から仕事を請ける際に引き受ける条件を提案するというやり方で自分を守ることも出来ます。

「今日までは出来ないけど、木曜日までにで大丈夫なら出来るよ!」

と言うように明確に、自分から引き受ける条件を提案することで、余裕を作ることも可能です。

 

 ストレスフルな時こそ毎日の生活を整える

ストレスフルな時こそ、基本的な毎日の生活を整えること。
自分の時間、食事、運動を怠らないこと。
この3点、私も忙しいときに疎かにしがちだなと過去を振りかえって思いました。

これが実際簡単なようで、中々難しいものですが、意識することからだけでもちょっとずつ変化していくのではないかと思います。

私の場合、少し意識して行動に移していることがいくつかあります。
仕事まではなるべく歩くことで、運動かつ何も考えずに歩くまたは楽しいラジオやポッドキャストを聴くことで気分転換に。
ご飯はなるべくゆっくり噛んで食べるように心がけたり、なるべく食材そのままのものを食べるようにする。
お昼休憩には、時にはカフェに行ってゆっくりコーヒーを飲んで、窓から外の景色を眺めてぼーっとする時間を作る。忙しい職場から少し離れることなどを意識することで、少し心身共にリフレッシュ出来ているように思います。


まず行動に移してみることの大切さ

 

私の場合ですが、不安はありましたが、その時にとりあえず行動に移してみたことが、燃え尽き症候群から立ち直るきっかけとしてよい方向に繋がったのかなと振り返ってみて思います。行動してみて、ダメだったらまたその時考えればいいと。

私の場合、原因は以前の職場がきっかけだったので、その原因の場所を離れ、新しい環境に身を置いたことで、今では以前のように、締め切りに追われるような業務も再び出来るようになりましたし、新しい仕事も色々と出来るようになってきました。
自分が症状に陥った原因が分かっているなら、無理して我慢せず、環境を変えることが大事だなと今回の経験で身をもって感じました。

何も出来なくなってしまった状況から、立ち直るには恐怖もあり、時間が掛かります。でも、少しずつでもいいので、あまり考えすぎずにとりあえずやってみることって大切だなって思いました。
自分の心身と相談しながらも、前に一歩一歩進むことで、少しずつかもしれませんが、きっと良い方向に繋がっていくと信じています。
同じように悩んでいる方の気持ちが少しでも楽になり、元気になっていくよう心から願っています。

最後まで読んで頂き、有難うございました。


 過去の記事 

arcticmaricorima.hatenablog.com

 

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